以前、関東に住んでいたころ
毎日聴いていたのはJ-WAVEの番組。
しかし、私が住む名古屋ではJ-WAVEが聴けないため、
ずっとラジオを聴いていなかったのですが、
最近radiko.jpで聴けることがわかりました。
http://radiko.jp/#RN1日曜の夜8時に放送している
"GIFT FOR HEART"という番組で
心温まるストーリーが流れていて
思わず耳を傾けてしまいました。

この話、以前本で読んで感動して
子どもにも読み聞かせていたからよく覚えていました。
子どもも今でも覚えてくれているみたい。。。
福島正伸さんの「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」
の第一話、「人であふれた駐車場」と同じ内容。

ちょっとだけ概要を抜粋します。
駐車場で管理人をする60歳過ぎのおじさん・・・
年齢に似合わず、シャキシャキとした行動で、
手際よく仕事をこなしていく。
毎日のように明るい笑顔で挨拶をしてくれた。
「おはようございます!今日も天気で、いい一日ですね」
ある朝、雨が降り、駐車場に着いた頃には土砂降りに。
車から出ることもできず、どうしたものかと考えていたところに
管理人のおじさんが走り寄ってきました。
「傘、忘れたんじゃない。これ、持っていきなよ」
「今日は忙しくて、帰りが遅いから、返せないよ・・・」
「気にすることないよ。とにかく持って行って・・・」
おじさんはいつもこんな調子で、
自分のことよりもお客さんのことばかり
考えてくれるような人でした。
この駐車場、満車になると入口にロープを張って
車が入ってこれないようにするのがルール。
おじさんは駐車しようとする車の運転手に、
いかにも申し訳なさそうに、頭を下げて誤っているのです。
他の管理人が担当の時は漫画を読んだり
一人で囲碁をやったりして時間をつぶしているのに。。。
そんなおじさんの姿を見るにつけ、私はいつも思っていました。
「あそこまでしても、他の人と、給料は変わらないのに・・・」
そんなある日、私が駐車場に車を止めようとした時、
管理人のおじさんがいつもとやや違った雰囲気で、
笑顔もなく近づいてきました。
「実は、今週いっぱいで、
この仕事を辞めることになりました・・・」
私は、何ともいえぬ寂しさを覚えました。
今日が最後、というその日。
私はちょっとした感謝の気持ちで、
おじさんに手みやげを持っていくことにしました。
そして、駐車場に着いた時、
信じられない光景を目にしたのです。
小さなプレハブの管理人室の中がまったく見えません。
色とりどりの綺麗な花束がいっぱいに積み上げられていたからです。
駐車場の中は、たくさんの人でごった返し、
あちこちから感謝の声が聞こえてきます。
おじさんはたくさんの感謝の手紙を抱えながら、
ひとりひとりと目を合わせ、何度も何度も、
思いを確認するようにうなずいていました。
仕事の最後の日、自分がこれまでどのように
仕事に関わってきたかを、まわりの人が教えてくれます。
私も列の最後にならんで、
おじさんと話す機会を待ちました。
「おじさんには、本当に感謝しています。
おかげで、毎朝とても気持ち良く仕事を始めることができました。
いなくなってしまうなんて、とても残念です・・・」
「いえいえ、私は何にもしていませんよ。
私にできることは、挨拶することと、誤ることくらい。
他には何の取柄もありません・・・
でも、私はいつも、自分が今やっている仕事を楽しみたい、
そう思っているだけなんです・・・・」
「つまらない仕事なんかない。
仕事にかかわる人の姿勢が仕事を面白くしたり、
つまらなくしたりしているにすぎない」
私は、そんなことを管理人のおじさんから学びました。
なんだか、いい一週間になりそうです。
posted by イーリズム at 22:51| 愛知 ☀|
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