2021年02月05日

ドラッカー365の金言 2月3日 「マネジメント革命」を学んでみた



今日において重要なのは
肉体労働者でない人たちの生産性である。


 一八八一年、アメリカ人フレデリック・ウィンスロー・テイラー(一八五六〜一九一五年)が肉体労働者の仕事の研究、分析、組み立てに知識を適用した。そこから生産性革命が起こった。生産性革命は成果をあげた。その結果、今日では非肉体労働者の生産性が問題となった。知識に知識を適用することが必要となった。
 そして今日、いかなる知識が必要か、その知識は可能か、知識を意味あるものにするには何が必要かを明らかにするために、知識は意識的かつ体系的に適用されるようになった。すなわち、知識は体系的なイノベーションに使われるようになった。この知識の知識への適用の段階がマネジメント革命である。つまるところ、成果を生むために既存の知識をいかに適用するかを知るための知識がマネジメントである。
(『ポスト資本主義社会』)

ACTION POINT
あなたはどのような成果を生むことを期待されていますか。
成果を生むために止めなければならない活動を3つあげてください。

The Management Revolution
What matters is the productivity of nonmanual workers.


  In 1881, an American, Frederick Winslow Taylor(1856-1915), first applied knowledge to the study of work, the analysis of work, and the engineering of work. This led to the productivity revolution. The productivity Revolution has become a victim of its own success. From now on, what matters is the productivity of nonmanual workers. And that requires applying knowledge to knowledge.
  But knowledge is now also being applied systematically and purposefully to define what new knowledge is needed, whether it is feasible, and what has to be done to make knowledge effective. It is being applied, in other words, to systematic innovation. This third change in the dynamics of knowledge can be called the Management Revolution. Supplying knowledge to find out how existing knowledge can best be applied to produce results is, in effect, what we mean by management.

ACTION POINT: What results are you being paid to achieve? List three tasks that you should eliminate to be productive.
Post-Capitalist Society


まずは前半部分、肉体労働者の仕事の研究について、「トヨタ生産方式」でもそうですが、作業におけるムダな動きを極限まで減らすこと(例えば、足もとにある荷物を上まで持ち上げたり、その荷物を別のテーブルまでもっていく時間や手間のかかる作業など)により、生産性が格段に上がりました。


さらに5Sに代表されるような、整理整頓なども行われることにより、作業ミス(ポカヨケなども含みます)も減りました。


これにより、製造ラインで流れ作業により、製品が製造され、品質向上などにも寄与したことはご存知の通りです。


ドラッカーはこれを、「生産性革命」と呼んでいます。






ここまでは、なんとなくイメージとして入ってきますよね。
さらに発展すると、人間がやってきた作業を、機械装置やロボットが代わりに実施するようになり、さらなる効率化や品質向上となりました。

ところで、最初に引用されているテイラーさんという方ですが、Wikiには以下のような説明があります。

テイラーは科学的管理法の手法を考案し実践した事で、生産現場に近代化をもたらしたとともに、マネジメントの概念を確立した。
今の管理者は、素人であり、学問として研究されるべきである。
労働者は協力するべきである。また従って、労働組合を必要としないだろう。
訓練されて資格のある管理者と、協力的かつ革新的な労働者の間の協力によって、最良の結果が得られる。管理者は、協力的かつ革新的な労働力が、労働者側は、訓練されて資格のある管理が必要である。

要は労働者の生産性向上を研究された方ですね。

その生産性革命に続き、非肉体労働者(知識労働者という言葉がよく使われますよね)の生産性が問題になった。
そして、知識に知識を適用する???

この辺りからよくわからなくなりますね。そして後半の文章は、その知識について説明されていますが、読んでもよくわからないのではないでしょうか。途中にある「その知識は可能か」って、意味が分かりません。

迷ったときは原文を読むと何かヒントになるかもしれません。




(日本語)
そして今日、いかなる知識が必要か、その知識は可能か、知識を意味あるものにするには何が必要かを明らかにするために、知識は意識的かつ体系的に適用されるようになった。
(英語)
But knowledge is now also being applied systematically and purposefully to define what new knowledge is needed, whether it is feasible, and what has to be done to make knowledge effective.

「knowledge is now also being applied systematically and purposefully」は、「知識は意識的かつ体系的に適用されるようになった」でそれほど問題ないとは思いますが、その後です。


「what new knowledge is needed」が、「いかなる知識が必要か」と訳されています。英語は、「new knowledge」となっていますので、「新しい知識」ですね。つまり、「どのような新しい知識が必要か」の方が適切のようです。そして、その次の文章です。


「whether it is feasible」の「it」は前の文章の「new knowledge」ですよね。ちょっと意訳になるなるかもしれませんが、「新しい知識を得ることが実現可能か」になりますね。この部分が、「その知識は可能か」になっていたわけです。
その他の文章は、わかるのではないでしょうか。

ここであえて、「新しい知識」にフォーカスしたのには理由があります。最後に説明しますね。





この後の文章では、知識を意識的かつ体系的に適用(活用するでもいいと思います)することがマネジメント革命とあります。組織としては顧客満足のために成果をあげなくてはなりません。かつ、より多くの利益を得るためには、コストも追及しなければなりません。つまり、肉体労働者のみならず非肉体労働者も含めて、効率的に働いてもらわなくてはなりません。まさにこの部分に知識を活用しなさいというわけですね。

そして、最後の文章ですが、「成果を生むために『既存の知識』をいかに適用するかを知るための知識がマネジメントである」となっています。この後半の段落には「知識」という言葉が9か所も使用されています。ここでハイライトした「既存の知識」という言葉、先ほど触れましたが、「新しい知識」と対になる言葉ですよね。

「既存の知識」はすでに持ち合わせている知識、「新しい知識」はこれから習得する知識です。ですので「知識」という言葉を同じように捉えてはいけません。

成果を生むために既存の知識をいかに適用するか、さらに新たなイノベーションを生み出すために、どんな新しい知識を習得するか。ここに「知識を適用しなさい」と言っているのではないでしょうか。



イノベーションという言葉は、全くの新しいものを生み出すことに使いますが、ドラッカーは何かを組み合わせて、別のものを生み出すこともイノベーションだと言います。

戦後、資本主義の台頭により、工業化、自動化などが進み、大量生産が可能となり、作業効率が爆発的に向上しましたが、一方で、肉体労働者は経営者に搾取されてもいました。このマネジメント革命では、そのような経営者に対して、さらなる利益の追求や競合との争いに勝つために、知識労働者にもまだまだ改善余地があるんだぞと警鐘を鳴らしている、と読み取りました。

それが資本主義のその先、「ポスト資本主義社会」になるのだと。

最後に、英文を読んでいて、あれ?と思ったのが、後半段落の中盤付近、以下の文章です。
This third change in the dynamics of knowledge can be called the Management Revolution.

なんで「third」なの?1つ目、2つ目がなくて、いきなり3つ目?これは、ドラッカーが書いた著書の一部の引用だからですね。「ポスト資本主義社会」を読むと書いてあるそうですが、1つ目が「産業革命」、2つ目が第一段落で書かれていた「生産性革命」、そして3つ目にが「マネジメント革命」ということになります。やはり部分的に学ぶだけでは、全体を理解できないですよね。

ドラッカーの著書はこちら
posted by イーリズム at 21:42| 愛知 ☁| Comment(0) | 顧客の創造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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