
ターニングポイントに至る、
日本軍と米軍の学習過程、6つの違いは
(1)「戦術」で勝って「戦略」で負ける
(2)現実を自分に都合よく解釈する、戦果を誇大認識する
(3)リスクや脆弱性から目を背ける
(4)現場の優れた人物を左遷する、肩書が上の人間の責任を追及しない
(5)戦闘の第2ラウンド、第3ラウンドの想定をしない
(6)情報の徹底的な軽視が生む、非現実的な楽観主義
戦局のターニングポイントとなったガダルカナル作戦。
それは、日本軍と米軍の「組織的な学習能力」の違い。

米軍は戦闘方法を改善していったのに対し
日本軍は失敗してもなお、同じ戦法にこだわった。

戦局の推移から見えるのは、
加速度的に日本軍の戦法を学習することで
対策を徹底して勝利する米軍と、
初期の成功体験や硬直した上層部組織の構造から、
変化に追いつけずに敗れる日本軍の姿。

日本軍は残念ながら、戦局の変化に応じて
組織として学習できたとはいえない。

戦史と『失敗の本質』から導き出せる、
戦略的に優れた組織の3つの特徴は
(1)主観に溺れず、現実への合理主義を徹底できる組織
(2)上層部の思い込みではなく、最前線から勝機を発見できる組織
(3)新たな概念の導入、優れた人材の抜擢など、変化を誘発し続ける組織





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